米シンシナティ大学と産業界、米空軍が共同で開発した人工知能「ALPHA」が、元米軍の敏腕パイロットと模擬空戦を行い、コンピュータが圧勝したそうです。人工知能を作動させたコンピュータは、たった35ドル(約3600円)だったそうです。
もう、なんか、人間なんて、訓練する意味ないですよね(笑)。
空軍パイロットって、訓練するのに、ものすごいお金がかかります。1回飛ばすと、何か部品が壊れるような究極の性能を引き出している機体を維持するだけでも、大変な費用を必要とします。さらに、人間の場合、訓練して上達しても、怪我をしたり病気になったりすれば乗れなくなってしまいます。1人のパイロットを育てるのに億のお金がかかると言われていますが、たった35ドルのコンピュータで操作できてしまうなんて・・・。
この35ドルのコンピュータは、amazonでも売っています。
こんなちっちゃいコンピュータに、訓練を受けたパイロットが負けてしまうのです。
もっとも、これを実際の戦闘機に搭載して操作できるのか?というと、ちょっと違うかも。
今回はシミュレータなので、実際の戦闘機のような振動やGがかかるようなことはありません。電子部品とかって、そんな設計されていないので、振動とかGに弱かったりします。
しかし、それを解決する技術はあるので(今の戦闘機は、そもそも空飛ぶコンピュータでもあるので)、そんなに難しい話ではありません。
ソフトウェアがどんどん進化し、これまで難しいと思われていたことが、実は、簡単にコンピュータがやってのけるってことは、これからも出てくるでしょう。いや、人間ができないことを、どんどんやってのけるでしょうね。
さて、そうなってきたときに、コンピュータには、物理世界と、シミュレーション世界との区別をつけることができるのでしょうか? これ、実は大きな問題なんですよね。これの区別ができない場合には、暴走する人工知能になってしまうような気がします。(って、かなりSFな話w)
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本日のニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1607/20/news062.html
“トップ・ガン”がAIに惨敗 摸擬空戦で一方的に撃墜 ハードはわずか35ドルのRaspberry Pi
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