富士通研究所は、トロント大学と共同で、膨大な組み合わせから適した解を導くための新しい計算機アーキテクチャを開発したと発表しました。半導体技術で柔軟な回路構成を採用することで、現状の量子コンピュータよりも実用性では高速処理するとしています。
なかなか難しい話なのですが、単純に高速計算という点では、量子コンピュータが桁違いに高速です。
しかし、実際にコンピュータを使いたいシーンでは、最適解を求めることが多く、その組み合わせが複雑で膨大なトライ&エラーを繰り返すことになります。
そうなってくると単純に計算速度が速いだけでは、うまく使えないことに。
しかし、従来の半導体コンピュータでは、速度が遅いので、今回のコンピュータは最適化する回路を作り、それを組み合わせていくことで、桁違いな最適化処理を行おうというものです。
例えば、絶品のカフェオレを作るために、コーヒー、牛乳、砂糖の割合の一番いいものを探すといった課題があったとします。
この場合、コーヒー、牛乳、砂糖の割合を少しずつ変えて、あらゆるパターンを調べれば、ベストの組み合わせが発見できます。ただ、膨大な組み合わせになるので、普通のコンピュータでは、それを見つけられるのが何年の先になってしまいます。だからこそ、高速処理できる量子コンピュータが勝ります。
しかし、コーヒーと牛乳は変えられないけど砂糖の量を変化させるユニットを作り、100ユニットで並列処理すると、単純に100倍の仕事ができるようになります。そうやって増やせば、量子コンピュータよりも高速化することができるかも・・。
といった、ような状況です(なかなか例え話にも無理がありますが・・・^^;)。
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本日のニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1610/21/news101.html
「量子コンピュータを実用性で超える」 富士通研、新たな計算機アーキテクチャ開発
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