ITニュース六時五分:EUでは、人工知能ロボットの『電子的事物』として法律解釈を検討しはじめている

ITニュース六時五分:EUでは、人工知能ロボットの『電子的事物』として法律解釈を検討しはじめている

0605_20141112欧州議会法務委員会は、ロボットを生活の中で利用していくために、倫理や安全性、セキュリティに関連するルールが必要だとしています。さらに、会社が法人という人格を持つように、ロボットにも、「電子的人物」としての法的地位が必要ではないかと議論も始まっているようです。

少し分かりにくいのですが、会社は法人格を持っているからこそ、会社を訴えることができるし、逆に、会社が訴えることもできます。

もし、会社に法人格がないとなると、責任者を特定して、その人を相手に裁判となります。

「そんなの社長を訴えれば、いいんじゃん!」

って思うかもしれませんが、その社長が裁判の途中に辞めたらどうなるでしょうか? その元社長は、裁判が継続しますが、会社とは関係ない人なので、会社組織は何も裁判と関係なくなります。

これだと、困っちゃいますよね。

ロボットも自律性が高くなってくると、販売メーカーの責任なのか、それを「教育」した人の責任なのか、それとも現場の使い方の問題なのかとか、どんどん複雑になっていきます。その責任メーカー、あるいは、責任者を探し出してから訴えるとなると、とてもできなくなってしまいます。

であれば、電子的人物のような人格を持たせることで、訴えることができる、あるいは、逆に、『ロボットに訴えられる』ことも可能になります。

ただ、そうなった場合には、弁護士は『誰』と打ち合わせするのか?ってこととか、裁判で負けたときに、ロボットは何をするのかとか、ちょいと厄介ですけどね(一定期間、電源を切る?w)。

医療の世界でも、死の定義が複雑になってきたり、人工授精やDNA鑑定ができるようになったりすることで、法律が追い付いていません。

ITの世界でも、プライバシーやセキュリティ、製造責任や業務過失などの意味合いが、追い付かないようになってきています。

ま、ともかく、これまでの人間のルール(法律)が世の中についてこない状態になっているのは間違いないです。

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本日のニュース

http://japan.cnet.com/news/society/35095025/

EU、ロボットに関する法整備を提言–「キルスイッチ」義務化や法的地位の検討を求める
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