ITニュース六時五分:TPPで著作権の非親告罪化は堅苦しい世の中に・・・

ITニュース六時五分:TPPで著作権の非親告罪化は堅苦しい世の中に・・・

0605_20141112TPPと著作権って、何が関係するのか?って思いそうですが、いろいろ課題が・・・。大きくは2つ。

一つは著作権違反の非親告罪化。現状の著作権違反は、親告罪になっていて、著作権違反があっても、著作権を持っている人が訴えない限り問題にはなりません。たとえば、マンガのキャラクタを使って、パロディマンガを書いたときに、いくら第三者が「著作権違反だ!」って叫んだところで、元の漫画家が黙認していれば、特に罪に問われることはありません。ところが、非親告罪化になると、第三者が「著作権違反だ!」って警察に通報すると、警察が動くようになります。あるいは、警察自らが、著作権違反者を捕まえるべく、捜査するようになります。

もし、そうなってくると、コミックマーケットのような同人誌を作ってる人たちや、ネットにブログを書いたり、動画配信したりとかも、怖くなってやらなくなるでしょう。さらに言えば、パン屋さんがアンパンマンのマネをして作ったクリームパンとか、プライベートな勉強会で作った資料にアニメのイラストを入れるとかできなくなります。いやはや、なんか堅苦しい世の中になりますよね。

もう一つの著作権の保護期間延長については、日本の場合、著作権者の死後50年を期限としています。しかし、アメリカでは、70年としていて、別名『ディズニー法』とも呼ばれるように、ディズニーやハリウッド映画などコンテンツ輸出大国のアメリカとしては、少しでも長くコンテンツを守りたいのです。著作権の保護期間が長くなれば、遺族にとってもいいことじゃないかと思うかもしれませんが、それはごくごく一部の著作物だけであって、圧倒的大多数の著作物は日の目をみないままに忘れ去られる可能性があります。許諾をもらって利用したい、著作権料を払ってでも利用したいっていうのは、ほんの一握りの作品であって、ほとんどはそこまでになっていません。逆に埋もれてしまって、そのまま忘れ去られることに。

作品は、人の目に触れて初めて価値が出るものであって、使わせない、使えない状態になっていては意味がないのですよね。

この辺のことは、どういう未来を思い描くのか、そこをよく考えて、賛同するか、それとも、反対するのか、一人ひとりが考えないと、堅苦しい世の中になってしまうかも・・・

本日のニュースネタ

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/13/news124.html

「著作権侵害の非親告罪化」「保護期間延長」はTPP交渉から除外を――ネット関連団体の声明、政府に提出 68団体・283人賛同


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