ITニュース六時五分:監視カメラはますます有力な捜査資料に。自動化するもの時間の問題。でも・・・

ITニュース六時五分:監視カメラはますます有力な捜査資料に。自動化するもの時間の問題。でも・・・

0605_20141112監視カメラなどの動画が犯罪捜査に役立てられている・・・。そんなことは、今更言わなくても分かりますよね。商店街や住宅街を歩いていると分かりますが、いたるところに監視カメラが設置されています。学校周辺や駅にもありますし、コンビニのカメラ映像は、いろんなニュースでも登場するので、今更言うまでもないでしょう。

さらに、スマホにはカメラが付いているのは当たり前になっていますし、車にもドライブ・レコーダーを搭載していて、事件や事故が起きれば、大量に動画があつまります。

それらを活用すれば、曖昧な人間の記憶に頼ることなく、動画による証拠を積み上げることができるように。そうやって、犯人を素早く捕まえることが可能になりました。

そのために、最近は、これらの動画をいち早く事件解決や防犯に活かすために、ネットに接続して自動的に収集していくことも検討されています。そもそも、現在は、動画は、それぞれの機器の中に蓄えられていて、数時間しか録画できないものから、何週間にもわたって残すことができるものもあります。そうなると、機器によっては肝心な部分が消えてしまっていたり、長時間録画できる危機であっても、メモリやハードディスクが壊れているとそもそも記録されていかったりすることに。

そこで、そういうことのないようにネットワークで接続して常に動画のバックアップを収集するようにしようという動きがあります。そうすれば、必要なときに必要な個所の動画をすぐに探し出すことができて、役立てることができるようになります。ただ、一方で、そこまで警察などが動画を収集してもいいのか?という問題も出てきます。

プライバシーの問題もありますが、『間違い』に対して慎重にならないと、難しい問題が出てきます。実際にあった誤認逮捕として、録画時刻の間違いというものがありました。ガソリンスタンドで盗んだクレジットカードを使用したということで、設置された監視カメラの映像を証拠として警察が容疑者を逮捕したのですが、弁護士が調べていくと、なんと監視カメラの時刻設定がずれていたということが分かりました。その時間がずれていたのは、10分程度で、頻繁にお客さんが入れ替わるガソリンスタンドのようなところでは、10分違えば、別の人を誤認逮捕してしまう可能性は否定できません。

監視カメラが多くなればなるほど、こういうことが起きる確率は高くなります。さらに、監視カメラが多くなると、それをチェックするにも人間が動画を見るには、倍速で見ていたとしても、とてもじゃないですが捜査員が不足するのは言うまでもありません。となると、コンピュータの出番であり、人工知能によって監視することになります。そして、一か所の映像だけでなく、あらゆる動画を検索して、ある人物の行動を追跡することも可能に。そして、それをリアルタイムで監視し、同時に何人も何十人も監視することは可能です。最近流行のビッグーデータは、まだまだ小さなデータで行っていますが、これを画像でも行えるようになってくると、何百人、何千人の人物を識別して追跡することができるようになっていきます。単純にコンピュータの性能が向上すればできることで、2020年の東京オリンピックのころには、十分に実用化されているでしょう(というか、実用化されていなければ、海外から入ってくるテロリストなどの犯罪行為を未然に防ぐなどできません)。

さらに話を飛躍させると、何かと話題のドローンを組み合わせれば、監視カメラのない場所までも追跡することができるようになっていきます。人物を認証し、上空からついて回る・・・。しかも、ドローンなら、50メートルも上空から監視していても、小さいことや、音もそれほどしないので氣付かれることもありません。なんせ、官邸の屋根に落ちても誰も氣が付かなかったぐらいですからね。人間の特性からしても、平面での注意はしますが、立体的に、上空への注意をすることはありません(これ、探偵事務所の人にきいたことなのですが、調査で撮影する場合は、上からカメラを向けるそうです。ほとんど誰も上を見上げて歩く人はいないので、氣づかれないとのこと)。

監視カメラとプライバシーの問題を両立するのは、とても難しい話です。監視カメラは、防犯や犯人を突き止めるには、非常に有力な方法です。しかし、一方でプライバシーの問題もあり、それはそれで悪用されると、困ったことに。特に、著名人は、監視カメラの映像が流出すると、住んでいる場所がばれてしまったり、何を買ったかまで見られてしまいます。あるいは、誰と付き合っているのかなども、見られてしまいますよね。

芸能人だけでなくとも、一般の人であっても、どこの店で買い物をしてるとか、どんなブランドの服を買ったのか、あるいは、趣味や、よくいくお店などもバレバレになるのは、あまり気持ちいい物ではありません。この心理の裏側には、他の人に知られることが恥ずかしいというのもあります。こんな趣味、こんな嗜好があることを知られたくないってな気持ちがありますよね。特に日本では、他の人と横並びで安心するというのが強いので、そこから外れることは、あまりいいこととされていません。そういう文化的な背景や、価値観にも大きく影響するのが監視カメラの問題なのです。

また、監視カメラの映像を誰が見ているのか?ということも大きな問題ですよね。監視カメラの映像をチェックしている人が、興味本位で、ある人の行動が気になって、ちょくちょくチェックするようになり、そのうちストーカーになってしまう・・・。そういうことも起きている世の中です。あるいは、犯罪ではないけど、グレーゾーンのような行動をチェックして、脅してくる人だって出てきます。これは、これで、監視カメラが新たな犯罪を引き起こしてしまいます。

はてさて、2020年の東京オリンピックでは、どんな世の中になっているのでしょうか? ひょっとしたら、プライバシーなど誰もそんなことを言っていない、それよりも、どこでも撮影されているのが当たり前で、家の中にいても、常に監視カメラとか、盗聴マイクが仕掛けられていないかって、考えるようになっているのでしょうか。それとも、そんなことは当り前で、撮影されていることすら意識しない世の中になっているのでしょうか・・・。

本日のニュースネタ

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150515-OYT1T50095.html

防犯カメラ捜査に活躍…「決めつけ」誤認逮捕も

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