ITニュース六時五分:米国版マイナンバー560万件指紋データも漏えい。来月から送付される日本は大丈夫?

0605_20141112米連邦政府の人事管理局(OPM)は、6月に発表した個人情報流出事件の調査で、560万人分の指紋データも流出していたことが判明したと発表しました。

米国では、日本の年金番号に相当するソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN)が割り振られます。これは、アメリカで仕事をする人すべてに、割り振られるので、国籍なども関係ありません。余談ですが、10年以上アメリカで仕事をして納税していれば、日本に帰国しても、年金受給を受けることができるので、日本の野球選手が、アメリカの大リーグで無理にでも契約延長して10年以上頑張る理由がここにあったりするとか、ないとか(^^;

そんな重要な番号が漏えいしただけでなく、指紋データまでも漏えいしたことで、大変なことになってきています。番号は再発行すれば、なんとかなりますし、住所なども引越せば変更することは可能です。しかし、指紋は変更することができません。どんなに番号を変更しようと、住所や名前を変えようとも、確実に個人を特定されてしまいます。生体認証の怖いところは、一度、情報漏えいしてしまうと、変更しようがないので、どうにもならないということです。

5年以上前に、あるセミナーで、生体認証の専門家に質問したことがあるのですが、「まあ、指紋の場合は、人差し指のデータが使えなくなったら、中指や薬指など両手でも10回変更できるし、足の指も入れたら20回変更できるから、そんなに情報漏えいはしないですよね・・・」みたいな、ぜんぜん回答になっていない回答しか返ってきませんでした。

今回のアメリカの情報漏えいは、中国のハッカーによって、システムに不正侵入されて盗まれたと言われていますが、はてさて、来週からは日本に住んでいる人(『住んでいる人』であることに注意!住民票がある外国籍の人にもすべて送付されます! また、違う言い方をすれば、日本国籍があっても海外在住の人には発行されません!)に、マイナンバーが送付されますが、大丈夫??って思ってしまいますよね。今、行われている国勢調査も、ネットからの入力も可能ですが、その資料を配布するのにも、封筒が開いたままで郵便受けに投函されていて、誰でも盗み見することができるようになっていたなど、あまりにも雑な扱いになっていました。

さすがに、マイナンバーは、郵便受けに入れておくとはならないようですが、それでも、住民票の住所と実際に住んでいる住所が違う人はいますし、入院していたり、旅行に行っているといった人は受け取ることができません。そういう人は9/25まで(本日まで!)に、役所に届け出をするようにと言っていますが、それも十分に通達されていないので、混乱するでしょう。受け取られなかったマイナンバーの通知をどうやって再送するのか大きな問題です。それに、偶然、同姓同名の人が住んでいたら、別のカードを受け取ることにもなりかねません(そんなアホなことがあるのか?って思うかもしれませんが、あるのですよねー。以前、知人が、引っ越したときに、ある契約の住所を変更するのを忘れていて、半年ほどしてから変更しようとしたら、たまたま、以前のマンションに同性の人が住んでいたので、ものすごい手続きが大変だったと言っていました。)。

日本人でさえ、マイナンバーなどよくわからない状態なので、外国籍で日本に住んでいる人なら、もっと混乱するでしょう。

そんな状況の中で、日本のマイナンバーを運営する側のセキュリティ、大丈夫なのか??って思ってしまいます。財務省からは、軽減税率での還付をマイナンバーを利用してポイント制にするといったアホなアイデアまで出てくるのですから、いろんなことがあやふやなまま、進んでいるように思えてなりません。

私の思うに、このままでは、いろんな意味で準備がうまく進んでいないので、来年は、予備期間として、マイナンバーは、あってもなくてもOKのような努力目標になるんじゃないかなぁって思ってしまいます。

本日のニュース

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1509/24/news101.html

米政府版マイナンバー情報漏えい、560万人の指紋データも流出していたことが判明


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