ITニュース六時五分:京都市と京都府警が無料Wi-Fiで意見の相違。使いやすさと防犯の両立は難しい。

ITニュース六時五分:京都市と京都府警が無料Wi-Fiで意見の相違。使いやすさと防犯の両立は難しい。

0605_20141112京都市は、海外からの観光客に対するサービスとして無料Wi-Fiスポットを提供していますが、京都府警がサイバー犯罪を警戒して、待ったをかけています。簡単に利用できるようにすると、犯罪に利用され、ユーザ登録を複雑にすると利用者が減ってしまいます。これからも、模索が続くようです。

日本に来る外国人は年々増えていて、日本に来た観光客の不満のトップは、無料Wi-Fiスポットがないこと(23・9%)になっています。少しづつ増えてはいますが、ユーザ登録が必要だったり、使える時間も短いものだと10分、15分といったものもあります。これでは、便利とは言えないですし、そもそも、ユーザ登録を海外の人にも分かるように作るのは、かなり大変です。

しかし、京都府警が言うように、簡単に使えるようになってしまうと、サイバー犯罪に利用されることになり、実際、著名人のブログへの誹謗中傷や、掲示板への犯罪予告の書き込みなど、無料Wi-Fiスポット経由で行われると、犯人特定が大変になってしまいます。さらに、セキュリティの甘い無料Wi-Fiスポットでは、通信データを『盗聴』されることが多く、オンラインショップを利用するとIDやパスワード、場合によっては、クレジットカード番号まで盗まれてしまいます。

京都市では、いろいろと試行錯誤のあげく、SNSでの登録で簡単にしつつ、個人を特定しやすくしています。また、監視カメラの設置されていない場所では、接続できる時間を30分に制限したり、深夜は接続できないようにしたりすることで、防犯対策をとっています。

ただ、これは、京都市での話であって、他の自治体にいくと、それぞれ別の利用方法になっていますし、民間のサービスになると、もっと多様化しています。そうなると、日本人であっても混乱するのに、海外の人にとっては、Wi-Fiスポットがあるのに利用できないということになってしまいます。

2020年の東京オリンピックに向けて、各自治体や民間サービスで対応しているのではなく、防犯対策もひっくるめて、国としてどんな基準で行うのか、どのような方式にするのかを統一する必要があるでしょう。海外から観光客が来るということは、日本語が分からない、日本の中では説明しなくても分かり切っているようなことを、あえて説明する、あるいは、簡素にすることが求められます。国だけでなく、店舗を構えているところは、しっかりとかんがえていくことが必要でしょう。

本日のニュース

http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150927/cpd1509270708002-n1.htm

京都観光客増の「切り札」に暗雲? 無料WiFiに京都府警が異例の注文


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