ITニュース六時五分:官邸屋上にドローン。法規制も必要だが、対処方法は?

ITニュース六時五分:官邸屋上にドローン。法規制も必要だが、対処方法は?

0605_20141112官邸の屋上にドローンが発見されました。ドローンに取り付けられた容器からは、放射性セシウムも確認されたとのこと。ドローンに関しては、法規制をどうするのか検討されていたときに起きた事件なので、かなり衝撃が大きいでしょう。

前にも六時五分でも伝えましたが、現状、ドローンは、ラジコンと同じ扱いで、上空250mまで飛行することは問題ありません。だからといって、ドローンを250mまで飛ばせば、目で確認するのは難しいほどの小さな点になってしまいます。そんな高さで移動してきて、急降下されたなら、発見してから対処することなど、ほぼ不可能でしょう。

かといって、レーダーなどの電子機器で監視できるかというと、小型なので見つけるのは難しい。レーダーの感度を上げることはできても、そうなると、鳥が飛んでいるのとドローンが飛んでいるのとの違いを見分けるなんて、大変ですよね。そのうち、鳥の形をまねたドローンとか出てきたら、もう、どうしていいのか(笑)。

今回の事件、なにも日本だけのことではなくて、先日もホワイトハウスにドローンが侵入してきたってことがありますが、他の国でも、原子力発電所や大使館の上空をドローンが飛んでいるのが目撃されています。フランスでも飛行禁止にはなっているのですが、飛んできたドローンをどうすることもできないままのようです。

そりゃ、そうですよ。今回の鑑定に飛んできたドローンのように、放射性物質とか、毒ガスのような物質、あるいは、細菌兵器のようなものを積んでいたら、撃ち落とすわけにもいきません。空中で爆破したことで、その周辺一帯が、立ち入り禁止区域になることだってあるのです。さらに、そもそも、そのドローンを目的地で爆破させるつもりなら、撃ち落とすことは犯人の目的を達成するのを手伝ったことになってしまいます。

電波でリモートコントロールされているなら、妨害電波を出してコントロール不能にすることはできるかもしれませんが、それによってフラフラと落ちてくるドローンを網で捕まえるってなことをしなければ、墜落した衝撃で何が起きるかわかりません。ましてや、よくわからない液体の入ったビニール袋、ガラス容器をぶら下げて飛んでいるドローンなんて、何が起きるか分からないですから、網で捕獲することも危険でしょう。

そんなことを考えていると、結局のところ、ドローンそのものの販売禁止、所有禁止というところまで行き着くような気がします。猟銃や拳銃と同じ扱いになって、特別な許可を持った人物しか所有できない、扱うことができないものになっていくように思います。さらに、空を飛ぶだけでなく、走行するものや、ロボットなどすべてに関して、誰もが自由に扱えるということにはならないかもしれないですよ・・・。

本日のニュースネタ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150422/k10010057191000.html

官邸屋上にドローン 放射性セシウム確認


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