民放テレビ局の5社は、見逃し番組を見ることができるサービス『Tver(ティーバー)』を10月開始すると発表しました。今までは各社ばらばらで行っていた見逃し番組視聴を一つのサービスですべて見ることができるようになります。
民放のテレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンの5社が一つのサービスに集約されることで、視聴者を集めようという考えです。ネット配信では、地域は関係なく、また、テレビのチャンネルのように選択できる範囲が限定されているわけでもないので、ローカル局の配信、YouTube、にこにこ動画、Ustreamなど、さまざまな動画配信と競争になってしまいます。さらに有料動画配信もあるので、こういうポータルサイトを作ってコンテンツの多さ、充実度をアピールしないと、だんだんアクセスが集まらなくなっていくでしょう。
また、一方で、スマホの普及によりテレビ離れも急速に進んでいて、視聴率が下がっていくのは言うまでもありません。そうなると、テレビ局としては、キー局と言えども次の手を打たないと(というか、遅い!)、ローカル局にさえ負けていくでしょう。
ようやく、ここにきて、世界でも稀な通信と放送を区別するという法律の意味がなくなっていくようになるでしょうね。そうなっていくと、テレビ局にたくさんの広告費を支払っているスポンサーは、どこへ向かうのでしょうか?
それに関しては、従来の広告費という考え方は合わなくなっていくでしょう。そもそも、メディアと言えるようなものがなくなっていき、スポンサー広告というのも形を大きく変えていくしかなくなります。テレビショッピングのような情報番組のように宣伝していくか、ブロガーのようにセグメントがきっちりできているところへのスポンサーとして参加するようなことになっていくと思います。広告代理店も大きく様変わりしていくでしょう。
本日のニュースネタ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/16/news091.html
民放5局、テレビ番組をネットで無料配信 共同ポータル「TVer」10月スタート